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導入事例・高機能換気設備 全熱交換器換気ができる空調?省エネを実現する性能とは!

作成者: 山口実由加|2023/07/24 6:40:54

 

悩み続けた待合室の換気を一気に解決したのは全熱交換器でした。

<PROFILE>

 

医療法人 川上クリニック
理事長 川上 朗 様

1995年3月に、大阪市東成区で開院。患者さんとの会話を大切にしながら、地元密着で日々診察を行われています。コロナ禍を受けて待合室の換気問題に直面し、2021年に全熱交換器を導入されました。

我慢しながら窓開け換気を続けた1年間

 当院の待合室には、多い時で5~6人程が待機されます。そのため、しっかりと換気対策をする必要を感じていました。

初めは換気扇を回していたのですが、効果があるのか懐疑的で、何よりも音が大きいことが気になっていたんです。
そのため、待合室の窓や入り口を開放して換気することにしていました。

でも、虫が入ってくるという問題や、何よりも空調の効きが悪く、室内にもかかわらず夏は暑く、冬は寒いという状態…。
こまめに窓を開け閉めするのも面倒で、1年ほど悩ましい思いで過ごしていました。

そんな時に届いたのが、岩谷産業が主催する換気対策セミナーのダイレクトメール。

全熱交換器を使用すれば窓を閉めた状態でもしっかり換気ができ、さらに室内の温度も快適にキープできるという点に魅力を感じ、セミナーに申し込むことにしました。

着実に換気することでクラスターのリスク低減


全熱交換器を導入することで最も期待したことは、院内でクラスターのリスクを低減するということです。

発熱がある患者様は、基本的に一般の患者様とは別の時間で診察を行うようにしているのですが、中には発熱に気付かない方もいらっしゃいます。そのため、クラスターが発生する可能性はゼロではないと考えていました。

定期的に通っている患者様の中にも、待合室で待機したくないという理由で診察を控える方もいらっしゃいます。
全熱交換器を導入することで、感染拡大のリスクを抑え、来院する患者様にも安心してもらえると思いました。

でも、導入前に心配していたこともあります。それは音の問題です。

以前、待合室にあった換気扇は音が大きく、非常に不快でした。そのため、全熱交換器でも同様の大きな音が発生しないか気になっていたんです。

でも、それは心配する必要が無かったと設置後の音を聞いてすぐにわかりました。

稼働しているのかわからないくらい静かなのです。初めはわざわざ手を近づけて、稼働しているのを確かめたほど。
これなら患者様に不快な思いをさせることなく、しっかり換気ができると安心しました。



    
<スケジュール>
2021年
7月 岩谷産業主催のオンラインセミナーへ参加
8月 正式発注
9月 着工~竣工(工事期間2日)

入り口と待合室の張り紙で換気を周知


全熱交換器は天井のクロスの中に納める形で設置しました。
外に出ている方が換気のアピールになるかと思ったのですが、天井に納めた方が見栄えが良いという判断です。

そのおかげで吸排気口が見えているだけで、待合室がとてもスッキリしています。

ただし、換気しているという情報はしっかり伝えた方が良いと思ったので、入口と待合室に全熱交換器を使用して換気を行っていることを伝える張り紙をするようにしています。

設置費用については「令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止・医療提供体制確保支援補助金」を活用しました。

補助金が出なくても設置する必要があると考えていましたが、補助金のおかげで実際にかかった費用は3分の2に。
補助金申請においても、岩谷産業が代行してくれたのでとても助かりました

全熱交換器の導入は患者様への配慮の証

設置後は朝、来たらスイッチを入れて、診察時間はずっと稼働させている状態。

そして、夜帰る時に空調と一緒に電源を切っています。特にメンテナンスも不要とのことなので、フィルターを洗浄するなどの面倒な作業もありません。

故障などがなければ5年~10年は何も手を掛けなくても使用できるということなので、消耗品にかかる費用などもなく安心しています。

 
全熱交換器を設置後して思うことは、換気だけではない付加価値があるということです。

換気自体は目に見えるものではありません。でも、全熱交換器を導入して可能な限りの対策を行っているという姿勢、患者様に対して配慮しているという想いは伝わると思うのです。そうした面から考えても、全熱交換器を設置して良かったと感じています。