エルダーケア 事務局長・施設長 貝戸鈴代様
大阪府泉佐野市で介護老人保健施設、通所リハビリテーションなどの介護事業を展開されている社会福祉法人和泉の国 エルダーケア様。2021年に非常用発電機を導入されたきっかけや、燃料にLPガスを選ばれた理由、導入にあたって心配されていたことなどをお伺いしてきました。
非常用発電機の必要性を感じたのは、2018年のことでした。大型の台風が上陸し、午後2時頃に停電が発生したんです。その時、電気が止まることの大変さや不安を、身をもって経験しました。
まずは入居者の方にとって、照明がつかないことに対する不安が想像以上に大きいということ。入居者の方の中には、停電という状況を上手く理解できない人もいて、そうなるとパニックになってしまうのです。私たちは慌ててディーゼルを燃料とするタイプの発電機を用意し、廊下に投光器を設置して照明を確保しました。
また、貯水槽に水をくみ上げるポンプも停止。水が使えなくなったことも不安を大きくしました。その他にも、エレベーターが動かないので車いすの利用者の上り下りをスタッフが行ったり、70名以上分の食事を1階から3階まで階段で配膳したりと、本当に大変なことばかりで…。
不幸中の幸いだったのは、季節的に冷房や暖房などの室温調整の必要な時期ではなかったこと。そして、酸素吸入を必要とする入居者の方がいらっしゃらなかったことです。
しかし、これが冬場や夏場の停電で、酸素吸入を必要とする方がいる状況であれば、現場はさらにパニックになっていたと思います。そうした経験があり、本格的に非常用発電機の導入に向けて検討することにしました。
それを鑑みると、二酸化炭素の排出量が少ないLPガスが良いと考えました。ちょうどその時、岩谷産業が非常用発電機の導入に向けたセミナーを開催するという情報を得たので参加したんです。
それから、本格的に導入に向けて岩谷産業に相談することにしました。
導入にあたって補助金が使用できるということを、岩谷産業から提案してくれました。補助金申請に向けた書類の作成もほとんどお任せする形で動いてくれたので、さすが導入実績が多い会社だなと感じたことを覚えています。
結果、2021年6月に補助金の申請を行い、8月には交付されるという非常にスムーズな進行で非常用発電機の導入を進めることができました。